ネイルを隠せ

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ネイルが一ヶ月に何円くらいするかあなたは知っているか。なんと一ヶ月に一万円もするそうなのである。こんなにするのかと驚いたら、僕にネイル事情を教えてくれた女の子は

「そうでしょ。高いでしょ。だから〇〇くん(ここには僕の名前だ)みたいに見せても「おお」とか「うん」としか言わないと腹立つ」と少し笑いながら僕に言う。

僕は知らないことを他人から教えてもらうことが好きだ。僕の持つ知見は狭隘であるから、友人との会話の殆どは、僕にとって実りあるものとなっている。

村上春樹の「1973年のピンボール」で、他人の話を聞いていたというコンテストがあったなら優勝していたんじゃないかという描写があったと記憶している。そこで、賞品として何か出たと思うんだけど、何が賞品だったかは忘れた。人の話しを聴くことに関することだったと思うんだけど、思い出せない。僕が村上春樹ならば耳かきを賞品にするかな。

僕もこのコンテストがあったならば、かなりいい線いく気がする。わりとこの競技に僕は向いていると思う。

それにしても月に一万円もつかうものって、食費とか家賃とかそれくらいだ。一万円もつかっているのに、あんまり反応がなければ、僕だって「おいおい、何か反応はないのか」と思うだろう。僕を含む女子のネイルに対して理解がない「バカ」な男子は意外に多い。

ネイルの拘りが強い女性諸氏は「能がないバカには爪を隠す」べきなのかもしれない。